スイングジャーナルサマより、「マイ・フェイバリット・アルバム」を3枚選んで欲しいといわれたが、オレは意外に気分屋の方で、そのレコードを聞く場所で随分と好みが変るので、本当にコマッテ困って……。
まずオレが寛ぐ時には、ナルの姉妹店『ライトハウス・ナル』に出かけて行く。その時に良く聞くレコードは「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」である。その中で“言い訳しないで”のダニー・バンクスのフルートがオレを慰めてくれる。また、オレはいつでも恋をしていたいと常々思っているので、“恋に恋して”などは自分の気持にピッタリなんだ。
2枚目は「サラ・ボーン・アット・ロンドンハウス」。このレコードはライブ盤なので雰囲気が良く、A面にある“帰ってくれないか”などは本当に“早く帰ってちょうだい!”とばかり叫んでいるようで、ものすごく感動をよぶ。B面の“アイ・フィール・プリティ”はミュージカルで有名な「ウエスト・サイド・ストーリー」の中で歌われていたもので、ワルツで始まりフォービートになり、またワルツに戻る楽しさムンムンの曲で、ここまでくるとオレのアルコールのピッチもぐんぐんあがってしまうんだヨナ。
3枚目もまたサラ・ボーンになってしまう。「サラ・ボーン・イン・ハイ・ファイ」。サラの場合は聞くというより体で受け止めてしまう。曲がオレ好みなんだよナ。B面の『ジャズ・ナル』で以前ラスト・テーマに使っていた“グッドナイト・マイ・ラブ”や“浮気はやめた”などはオレに歌って聞かせているみたいなんだよナ。
他にもまだまだ気に入ったアルバムもあるが、「お茶の水・ナル」で来日ミュージシャンの寛いだ演奏を生録した秘蔵ライブ・テーマの数々をテクニクスRS-1500Uで聴くとき、レコードでは味わえない一面に接する思いがする。
__昔のスイングジャーナル誌にて:故成田勝男氏
MY FAVORITE ALBUM 「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」
MY FAVORITE ALBUM 「サラ・ボーン・アット・ロンドンハウス」
MY FAVORITE ALBUM 「サラ・ボーン・イン・ハイ・ファイ」
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